[TIPS]LAP+で軌跡がずれる。安定測位のコツ

Photomate887の精度って、DGPS使用時にCEP2.5mという精度になります。
CEPとは、平均誤差半径という事なのですが、半径2.5mの円の中に50%の確率で収まるというオーダーの精度と言うことになります。

逆に言うと、(一般用の)GPSはその程度の信頼性しか無いインフラと言うことが出来ます。

ですが、実際にLAP+を使用している方は、安定して至要でいている方からは半径2.5mの精度しか無いだなんて、信じられないとおっしゃることでしょう。なぜ、GPSの位置ずれが起こるのかを理解することで、描かれる走行軌跡の品質を上げることが出来ます。

詳しくは、続きからどうぞ!

サーキット使用の場合、走行軌跡ずれが目立つ理由として、主な物はつぎの様になります。
1.ロガーが使用している衛星が切り替わった。
2.DGPS情報を受け取らないまま、走行開始し、走行中にDGPS情報を受け取った
3.時間経過により電離層の状態変化が無視できなくなった

えっ?たった3つ??と思われるかもしれませんね。ただ、この「1.」を守る為のコツが膨大になります。
「1.ロガーが使用している衛星が切り替わった。」を防ぐ為のコツ

a.ロガーの電源投入は見晴らしの良いところで、お早めに。(15分~30分程度前から)
 GPSロガー起動直後は、使用可能な衛星の多くをまだ見つけきっていない状態です。GPSはより精度の高い測位をしようとする為、走行中に新しい、より条件の良い衛星を見つけると、その衛星へと切り替える可能性があります。その為、早めの電源投入が欠かせません。
また、前回使用した場所よりも300km以上離れると、衛星を見つけるのに通常以上の時間がかかることがあります。遠くに遠征した場合には、さらに早めに電源を投入するようにしましょう。

b.金属や水分に影響を受けます
 衛星の電波は金属や水分の影響を受けます。その為、ロガーを車内に設置してはピラーや屋根により使用している衛星が遮られ、使用している衛星を切り替えることにより、測位誤差が変化します。結果、軌跡が不安定な物になります。 その為、車内にGPSロガーを設置するのは厳禁です。また、コースの周辺に木々や崖、建物がある場合は、それらから遠ざかる方向にオフセットしてGPSを設置した方が影響が少なくなります。
 他にも、人の体も水分です。バイクやカートでお使いの方は、トップブリッジやポケットなど、人の体でロガーのアンテナ部分が覆い隠されてしまう場所に取り付けていませんか? これらも影響を受けますので、少しでも軌跡を安定させたい場合はヘルメットの上が最適です!
 また、水分と言えば。雨や雲(水分や氷の集まりですので)にも当然影響を受けます。雨や雲により100%、NGになるわけではありませんが。他のあらゆる影響と合わさり、最後のだめ押しとしてこれらが作用することが起こりえます。

c.ノイズの影響も受けます
 インサイトやCR-Z、プリウスなどのハイブリッド車に搭載されるモーターやインバータ(電力変換装置)。他にも、点火系の電子ノイズやLED照明の調光機構。はたまたレーダー探知機など。GPSにとってのノイズ源となる物が車両にはあります。これは、雑踏の中で人の声が聞き取りにくくなることと同様に、電磁ノイズが多くなると衛星の信号が判別しづらくなる為です。軌跡を安定させたい場合は、これらから離して設置したり、ロガーの上面以外に金属系のテープを貼るなどしてノイズ対策を行う必要があります。

「2.DGPS情報を受け取らないまま、走行開始し、走行中にDGPS情報を受け取った」を防ぐコツ。
DGPSとは、生のGPS衛星による位置ずれを補正する為にずれ情報を別途提供することで、測位精度を向上させる為の仕組みです。位置精度が低い状態から、急に精度が高くなると・・。当然、走行軌跡はゆがみます。この情報は通常、GPSを受信した数分後に受信することになる為、より早いタイミングでGPSロガーの電源をいれ、上空の見晴らしが良いところに置いておく必要があるのです。

「3.時間経過により電離層の状態変化が無視できなくなった」を防ぐコツ。
GPS衛星をはじめ、電波は電離層に影響を受けます。電離層は太陽風の影響により状態が常に変わりますし、使用するGPS衛星の位置が変わることで電離層の影響が変化することも考えられます。その為、時間経過による軌跡全体の移動は、致し方のないことともいえます。

これを言っては身もふたもありませんが・・。時にはあきらめも肝心・・?
GPSは高い信頼性を保証したサービスではありません。少しでも信頼性をあげたい場合は、もう一台、ロガーを設置することも良いと思いますし、時にはあきらめも肝心なのかもしれません。。